東横線沿線

東横線沿線の用事を3つ、果たすために出かけました。久しぶりに日比谷線に乗ったのですが、50年前に通勤で利用した駅のたたずまいは殆ど変わっておらず、道案内に六本木ヒルズが付け加わっただけ、という感じでした。しかし駅の外は大きく変わり、中目黒の辺には見慣れぬ高層ビルが建っていました。相互乗り入れの経路も変わっているし、街に老人が溢れている。

自由が丘で降り、古い友人の子供たちがやっている店に、このところ体調がわるいとメールをよこした友人への見舞を預けました。隣の駅で、先月三回忌だった従妹の家を訪ねて仏壇に線香を上げ、家族としばらく話をしました。最近は身辺に、連れ合いを亡くした話や病気の話が多く、話題を選ぶのに苦労するのですが、ここでは従妹の身代わりのように生まれてきた孫の話が混じって、明暗こもごもの中に辞しました。

目黑へ出て、出版社へ寄り、座談会のテープ起こしの相談をしました。研究発表会のような座談会だったので、そのままでは原稿化できないし、あまり再構成するのもどうかと思われ、いろいろな方法を組み合わせてみることにしました。外へ出たら、朧月。もう外套は要らない夜でした。