勉強会

源平盛衰記版本の勉強会をしました。乱版と呼ばれる、丁によって整版と古活字版を混ぜて刷った本は、どうして、何のために作られたのか、そもそも版本はどういう環境で作られたのか、をレクチャーして貰いました。慶長古活字版は講読用テキストとして作られ、元和寛永古活字版から整版本の時代になると、対象が一般読者向けになっていくのだ、という説明はとてもよく納得できました。

源平盛衰記の和歌を、池田光政が抜き書きした小巻物があり、その解説も粗々聞かせて貰いました。近世の知識人たちは、太平記源平盛衰記を、どのような所存で読んでいたのか。興味は関連分野にも広がっていきます。

信濃から届いた銘酒を囲んで、様々な話をしながら、深夜まで話題は尽きませんでした。学界の噂や過去の思い出話もいろいろ出ました。3年後までに何をするか、今年度末までに何を企画するかも話し合いました。さてー3年後、何が残っているしょうか。