オートロック

朝の家事が一段落してそろそろ宅配便が来る時間、呼鈴が鳴り、見慣れぬ顔がモニターに出ました。この時季、アルバイトかもしれないと思ったのですが、言葉がよく聞き取れない。聞き返すとやはりもぐもぐ言う。所属と用件をはっきり言え、と言ったところ、「聖書の情報をお届けするボランティアで各戸をお訪ねしています」。聖書の情報?ボランティア?なんだそれ。

一時期、大学改革で流行った新学部のキーワードが国際と情報でしたが、布教はいま「聖書の情報のお届け」というのでしょうか。一瞬、呆れて言葉が継げませんでした。

ここへ入居した当初、いろんな若者がやってきました。オートロックを何とか外させようとするのです。夜9時過ぎに台所の流し台の交換に来たり(うちは頼んでないよ、で落着)、赤いつなぎを着て消防署から来ましたと言ったり(消防署員は赤い服なんか着ていない)、中には単刀直入に、壁に穴を開けに来ましたと言ったり(何のために?の応答でアウト)・・・コスプレするくらいなら真面目に働いたらどうだ、と説教したくなりました。先日も「◯◯ちゃん(ここはよく聞こえない)をお連れしました」という2人連れが来ましたが、家違いじゃないですか、と言ったらそうですね、と言って退き下がりました。そんな知恵を絞るひまにやることがあるだろ!