長泉寺の山桜

朝刊を取りに行ったついでに、長泉寺の桜を見に行きました。何やら境内に人が集まっている。近づいてみたら、何と満開の山桜の上部半分が無くなっています。梯子を架けて伐採している作業員たちと男性1人と、それからおばさん2人がいて、庫裡にもおばさんたちが数人、なぜかはしゃいでいます。作業はほぼ終わったらしく、伐り落とされた枝は片付けられていました。区の保護樹に指定されているので、男性は区の職員だろうと見当をつけ、樹木医ですかと尋ねる(我ながら声が尖っていました)と、樹木医はあの人、とおばさんの1人を指しました。見ると、塩ビのパイプや木材で、支柱を手配しています。

衝撃でした。門前からでも満開の姿が見えるのが楽しみだったのに・・・老齢(80年くらいでしょうか)で茸も生え、剪定が必要なのかも知れませんが、何もいちばんいい時季に丸坊主にしなくても、と無念だったのです。樹木医の態度も、イベント会場のおばさんみたいなノリで、不安を感じました(何も五分刈りで法被を着て、寡黙な職人でなくては、とは言いませんが)。太い切り口が斜めに切ってあったので、専門家ではあるんだろう、と思いながら(桜は切り口から腐りやすいのです)、仏壇に上げたいからと言って、根元に落ちていた5,6輪の花を拾って帰りました。

歳々年々、花も不同です。まして人は。