乱世を語りつぐ

軍記物語講座第4巻『乱世を語りつぐ』((曽我物語義経記・室町軍記)

  松尾葦江編         2020年5月 花鳥社刊

まえがき                             山上登志美

室町という時代                          坂井孝一

曽我物語』真名本の女性たち

 ―〝女語り〟の物語は女性をいかに語ったか-           小井土守敏

『曾我物語』における挿入説話の問題                鈴木元

義経記』の構想力と遊戯性―弁慶像を中心に―           藪本勝治

義経記』の時代

 ー『謡曲拾葉抄』『異本義経記』からみる『義経記』享受ー     西村知子

判官物の古状型往来ー古状で綴られる義経・弁慶の生涯ー       本井牧子

『明徳記』における「弓矢」                    大坪亮介

嘉吉の乱関係軍記にみる叙述のあり方

 ー謀叛の動機と自家の功績に対する認識の観点からー        瀬戸祐規

和歌を詠む赤松教康                                                    蔵中さやか

『応仁記』一巻本・二巻本の成立

 ー『野馬台詩』の呪縛からの解放ー                山上登志美

『鎌倉大草紙』とその周辺―「作品」として考えるために―       田口寛

後南朝」の軍記物語                       武田昌憲

「戦国軍記」の範囲—細川政元殺害の記録を例にー          笹川祥生

家伝史料『結城軍記』諸本の相関関係

 —『小山記』『長沼日記』と対照して—              高橋恵美子

17世紀冒頭における幸若舞曲享受の一様相

 -梵舜の書写活動をめぐって-                  小林健

物語草子の闘諍・合戦譚                      大島由紀夫

軍記物語年表(2)                        加美甲多

あとがき                             松尾葦江