送り盆

今日は送り盆。長野の友人一家は代々の墓まで送りに行き、おやきを土産に持たせて(供えて)帰した、とのこと。昨晩は諏訪湖の花火、今夜は京都の大文字をTVで視ました。

ところが台風7号が日本列島を横断、三重県から鳥取・豊岡を突き抜けました。TV画面に映った濁流の凄さに衝撃を受けました。あの辺は円山川、千代川、天神川ー印象的な川の多い所。円山川は両岸の草すれすれに水がたっぷりと流れる美しい川で、私は並行して走る列車の窓から眺めるのが好きでした。天神川は倉吉、千代川は鳥取市内を流れ、山と川のある町を故郷に持てるのはいいなあ、と羨ましく思っていたのです。

千代川(せんだいがわ)は、流し雛の行事で有名な用瀬(もちがせ)のあたりでは川縁が広く、水が澄んでおり、また市内の国道の橋では水面が遠く、夏の夜など橋の上から釣り糸を下ろす人がいて、届くのかなと心配したほどだったのに、その橋桁すれすれまで水かさが増し、激しく逆巻き、恐怖を感じました。

30数年前に住んだアパートの傍の袋川も、怒濤のうねる泥の激流になっていました。砂粒が数えられるほど澄んでいた香美の海を、流木がぎっしり埋めています。盆明けから収穫の始まる佐治の20世紀梨はどうなったか。8月15日はたしかしゃんしゃん祭じゃなかったか。ネットで調べると、14日に4年ぶりに市中で踊り、後夜祭の花火大会が延期になったそうです。私は夏休みには飛んで帰ったので、しゃんしゃん祭は見たことがないのですが、職場の宴会で、地元出身の職員が余興に蝙蝠傘で踊って見せたことがあります。実際は長い柄の、派手な飾りをつけた蛇の目傘を回し続けながら、勇壮な振りで踊ります。近代になって仕組まれた祭ですが、もとは雨乞いの踊りでした。

旧盆の最中を襲った天災。復興が順調に行って、1日でも早く平常が戻りますように。