信濃へのお土産

長野の友人と3時間ばかり話をしました。上京したついでに、我が家へ寄って貰ったのです。これから始まる、というかもう転がり出してしまったというか、2人で関わるはずのある企画について意見交換、それぞれに心配の種を話してみました。2人とももう関わり方が間接的なので、現役時代とは異なる観点、異なる対応法が必要です。当面の方針がどうやら決まったところで、よもやま雑談をしました。

東京駅は大雨の影響でごった返していたらしい。長野では皐月躑躅が盛りだそうです。

サツキツツジ

東京でも今年は皐月躑躅の開花がやや遅く、しかも花つきがよくて、街の隅々までを彩っていました。子供の頃、どうやら私は皐月躑躅と久留米躑躅とを逆に教えられたらしく、今でも園芸で呼ばれる両者の名前に違和感があります(博多出身の我が家では、久留米という地名には独特の響きがありました)。長野では紫露草も盛りとのこと。

白井家表門と紫露草

葉の元気がよくて、新鮮な感じのある花むらですね。紫露草は葉がしどろなく乱れるのが好きになれませんでしたが、こうして見れば初夏の風情があります。

友人の妹さんは、今まで地元の文化財保護に奔走していたそうですが、今春で引退し、県の長寿社会開発センター主催のシニア大学受講を申し込んだのだそうです。家族がどんな科目かと訊いても、いろいろ、という返事が返ってくるだけという。じつは地域活性化の人材を育てる狙いがあるそうで、毎回題目が変わり、先週は手話の初歩体験と、JICA出身者によるザンビアの話だったとか。専業主婦で子育てを了え、郷里へ帰って文化財保護を18年務め、なお学び続けるのは理想的老後でしょう。

彼女のお土産は飯綱町産の七味なめ茸。夜、銘酒亀齢の肴にして、満月を観ました。私が妹さんへと言ってことづけたのは昨日漬けた梅味噌です。信州味噌を足してもいいかも。