素麺流し機

かつての教え子から暑中見舞が来ました。ラムネ瓶をこけしに見立てた絵葉書に、大学受験の娘が息抜きに素麺流し機を所望したので買ってみました、と書いてあります。近年流し素麺が流行していることは知っていましたが、機械仕掛けがあるのか、と驚いて、使用中の写真を送ってくれと頼みました。

回遊式素麺流し機

【想像なさっていた「そうめん流し機」は,どのような物でしたか?

我が家の物は「流れるプール」のようです。近所のドンキで見てみたら、ディズニーランドのスプラッシュマウンテンのようなスライダー式の物、昔ながらの竹を半分に切った形状の物がありました。後片付けのしやすさで,これにしました。】

調べると、なるほどスライダー式と回遊式との2種類があり、これは水流がぐるぐる回る部分に素麺を投げ込んで、箸で掬うのでしょうね。

母親は週に2、3回、開放学級(他県では学童保育という)の手伝いに行っているそうで、その留守に娘さんがこれで昼食を摂ったらしい。薬味がキムチだけで、淋しかったねと言ったら、「薬味以上に,美味しく流しそうめんを食べるには,ギャラリーの歓声が必要だわ」との答えだった由。全く正しい!

青竹を割った樋を繋いで流すか、清流の小さな滝壺に落とすか、流し素麺は野外で開放される行事だと思っていました。BBQ同様、私たちの幼年時代にはなかったのです。

自宅で食品を作る家電が、いろいろ出た時期がありました。かき氷機、パン焼き機、餅つき機などなど。我が家でも、手回し鉛筆削りのようなかき氷機を買って数年使ったことがありましたが、やっぱりあれは、駄菓子屋兼甘味処のような店先で、がーっと掻いて貰って食べるもの。親の遺品と一緒に処分しました。