コロナの街・part34

PCの修理が出来たとの電話があったので、引き取りに出かけました。サンシャインシティはJRでも地下鉄でも駅からはちょっと距離があり、我が家の近くから直通で行けるバスを調べたところ、4時台に1本しかありません。歩き始めると、数日前の転倒の影響が、身体のあちこちに出ていることが判ります。

バスに乗り込む時に、運転手にサンシャインに一番近い停留所を訊きました。はきはき訊いた心算でしたが、不機嫌な声でパスモの金額が足りないと注意され、慌てました。最近はバスにばかり乗っているので、いつの間にかチャージ金額が不足していたとみえます。何かと勝手が違う。

教えられた停留所で降りましたが、サンシャインならどこからでも見える、と思っていたのに、何層にもビルが重なって、見えません。大体の方角を頼りに歩き、路傍でスマホをいじっている涼しい目をした若者に尋ねたら、すぐ目の前にありました。しかも修理カウンターのある一角の入り口近くだったので、未だ池袋の地理感覚を失っていないことに満足しました。池袋は若者の街。行列もできているし、きゃらきゃら笑いながら歩くグループもいる。マスクさえ見なければ、コロナ下とは思えません。

代金を払って(¥2万余。ヤオナイ=容易ではないという意の博多方言)、端末を引き取り、帰宅してからアダプターを返して貰っていないことに気づきました。慌てて電話すると、若い方の店員が我が家の最寄り駅を訊き、自分の帰路でもあるから届けると言う。1時間半ほどして届けに来ましたが、マスクの奥の視線は鋭く、立った姿勢も口上も、きっちり職業人のものでした。最初に応対した老店員の曖昧な口ぶりがずっと不安だったのですが、杞憂のようです。でもキーボードは消毒液で拭いてから打ちました。