信濃便り・知音都市篇

長野の友人から、3日に散歩のついでに撮った、と写メールが来ました。

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真田邸界隈

【町内をぐるっと歩いてきました。年末年始の6日間は宝物館、文武学校、真田邸などの施設は休館となり、腹ごなしや散歩に出かける場合、行き先は寺院か神社です。駐車場完備、階段なしの象山神社は格好の初詣先らしく、大賑わいでした。写真右手は真田邸の塀、左手は武家屋敷(樋口邸)、正面奥は真田藩文武学校です。】

なるほど、すがすがしい正月3日の気分がよく撮れた風景です。

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浜田市からの贈り物

松井須磨子の出身地である長野市(旧松代町)は、島村抱月の出身地である島根県浜田市金城町)ほか2つの市と、「カチューシャの唄知音都市」交流を行っています。平成14年に浜田市から記念木の山茶花が贈られ、文武学校近くに移植されています。蕾を見つけてから開花を楽しみにしていましたが、雪にやられてしまったようで・・・目を凝らしてみないと蕾のありかもわかりません。】

ふつうなら姉妹都市というところでしょうが、「カチューシャの唄知音都市」とは時代色のある命名ですね。須磨子が舞台劇「復活」(トルストイ原作)の中で歌った「カチューシャの唄」(1914年発表。戦後流行ったロシア民謡とは別)は、戦前に青春を送った世代の愛好歌でした。浜田は昔は石見国日本海沿いの、静かな、魚の美味しい町です。何故山茶花が記念木に選ばれたのかな。山茶花鳥取市の木でした。冬の厳しい土地で唯一、雪に埋もれても咲く花です。

ちなみに鳥取県の花は梨、市の花は辣韮。島根県の花は牡丹、浜田市の木は桜らしい。それぞれの県に、シンボルとなる木、花、鳥や魚が決まっています。ご自分の県のシンボルをご存じですか?鳥取県の魚は(蟹ではなく)鮃でした。