コロナな日々 8th stage

叔父の一周忌が近いので、皮膚科を開業している従妹に電話を掛けました。クリニックは完全予約制にして、消毒用アルコールを使いながら営業している、高齢者施設の訪問医療も引き受けているので、外食もしない、人と会わない、マスクとゴーグル装着で自宅と仕事場の往復だけで暮らしている、とのことでした。そっちはどう?と訊くので、明らかにフレイルが1段階進んだ、運動不足と他者との交流がないから、と答えたら、そういう人は多い、とのことでした。

老人ホームにいる従姉には、面会制限があるため会いに行かれず、せめて果物でも、と梨を送ったのですが、御礼の電話で、嚥下が難しくなってきたと言われてはっとしました。春に焼菓子を送った時は何でもなかったのに、お喋り好き、旅行好きの彼女には過酷な半年だったようです。年寄りに、突然食物を送りつけてはいけない、と反省しました。

そう言う自分自身も、最近は、拘禁ノイローゼの初期ってこんな風かなあ、と思うことがあります。人を避ける、避けられる、いつ遠出できるようになるのか見通しが立たない。現役の人たちはオンライン授業をめいっぱいでこなしている内に、はや入試対策に逐われているようで、邪魔にならないことが大事、と自戒しています。家の中でやる仕事は山ほどありますが、目に見えない鉄壁に囲まれているような閉塞感が募ります。東京五輪が終わるまで、いや五輪後の大感染が収まるまで、こういう日々が続くのでしょうか。

仲間たちが写真つきのメールや郵便、各地の名産を送ってきて、励ましてくれます。毎朝、ツイッターで「今朝 花」とか「今朝 富士」とか、空や猫などでも検索すると、知らない人たちの1日の始まりに元気を貰えます。殊に富士山の写真は完成度が高い。我が家は今年、富士霊園への墓参は出来ませんでした。