干柿と長芋と甘藍

40代の知人から、日本酒でホームパーティをやることになったが、つまみには何がいいか、と相談されました。日本酒は基本的に何ででも呑める、上質の梅干1個でも、と言ったら、私たちはたくさん食べたいんです、料理を美味しく食べるための酒だから、とのこと。食材には干柿と長芋とキャベツがある、と言うので、献立を考えてみました(たしかそういうTV番組があったな、と思いながら)。

長芋は千切り、酢水にさらした後、明太子で和えて海苔を散らすといい。沢山あるのなら、よく洗って皮付きのままぶつ切り(太すぎるなら縦2つ割り)にして、塩を振って網で焼くだけで肴になる(外皮は手で剥けます。外はぱりっ、中はほくほくになるように焼くのがコツ)。キャベツは豚肉と一緒に、薄めの焼肉のタレで炒めれば、大量に食べられます。干柿はちぎって、薄く銀杏切りにした蕪と合わせて酢の物に。大葉のみじん切りをちょっぴりトッピングすれば、見た目もいいでしょう。これに刺身があれば大宴会です。酔った頃、ベリー類のような、ちょっと酸味のある甘い小さな果物を、かわいい器に盛って出す(干柿を酒に浸して出したら、中世の宮廷世界になります)。

日本酒は、水っぽい物、ベタベタに味付けした物には向きませんが、旬の食材をなるべくその味が分かるように調理すれば、何にでも合います。不要不急の外出が出来ないなら、ホームパーティで談笑して、免疫力を上げるのが賢い。

彼女からはお返しに、皮ごと食べる緑色の葡萄を、サニーレタスと一緒に、葡萄果汁のソースで和えると美味しい、と教わりました。今度やってみます。