ミナト君のお母さん

音楽好きのミナト君、1クラス6人の特別支援学級の1年生になって半年が過ぎました。7歳になり、平仮名を覚え、今年はクラス全員の給食を受け取る係をしているそうです。放課後は学童保育に通っていたのですが、夏休みは昼間傍にいてくれる人がなく、お母さんは7月で会社を辞めました。見守っていた私の友人から、メールで以下のように伝えて来ました。

[しかし、退職の挨拶回りに出かけた先の数社で、「条件を整えるからうちで働いてくれないか」と言われ、その中の1社に採用が決まり、101日に仕事に復帰することになりました。CFPcertified financial planner)の勉強をしていることが評価されたらしい。CFPの試験は年2回、6科目ですが、最後の試験日にミナト君が体調を崩し、上京・受験を断念しました。来年、再挑戦だそうです。]

ん?CFPって何だ?―調べてみると、実務経験の必要な国際資格だそうです。新しい仕事は法人向け損保の営業ということで、比較的時間の自由が利くが、本人の築いた信用と人脈が大事、という職種らしい。

就職に苦労した世代の私は、IT技術を活かした在宅の仕事を探すことになるのかなと考えていたのですが、本人の能力と資格とがあれば、条件を整えて受け入れてくれる企業が見つかる時代になってきたのですね。ミナト君やそのお姉さんと在宅で過ごしたこの夏は、母子にとってまたとない思い出になることでしょう。そして親も子も、新しい世界への挑戦に踏み出していく日々が、始まりました。

世界はひとつずつ変えることができる。女はいつも、フロンティアです。