神代桜

友人の車で、北杜市神代桜を見に出かけました。途中の山林の新芽や山桜、花桃などが目を楽しませてくれました。ところどころ一昨日の雪が残っています。お目当ての神代桜は満身是創痍といった状態で、花はすでに盛りを過ぎていましたが、さまざまな種類の桜の古木が周囲に咲き誇り、豪華な時間でした。この辺では何気ない民家の庭先や土手に、樹齢数十年とおぼしき桜が伸び伸びと枝を張っていて、桜王国といってもいい地方なんだなあ、と感心しました。

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北杜市神代桜

国道を走っても食堂が見つからない。やっとラーメン屋を見つけて遅い昼食を摂りました。インターチェンジのトイレに活けてある花束があまりに極彩色なので、触ってみましたが生花です。チューリップ、ムスカリスターチス、金魚草・・・同じような気持ちの女性たちが触ってみていました。地元産の切り花なのでしょう。外国輸入の花を見慣れた目には、この上ない贅沢に見えました。道の駅に寄って、ジャムや漬物や野菜など、あれこれ地元の産品を買い込みました。これもまたドライブの楽しみの一つです。

帰京し、池袋で別の友人と落ち合って呑む約束だったのですが、池袋の変貌に追いついて行けず、30分もお互いに探し合いました。やっと出会えたときは思わず2人とも歓声を上げてしまいました。焼鳥屋へ入ってよもやまの話をし、お土産を交換しました(彼女からは老舗の柏餅、私からはさっき道の駅で買ってきた鮑の肝のワイン煮を)。

3人とも煮詰まった日常を一旦リセットし、また明日から元気に、時にはとぼとぼと、それぞれの日々を紡いでいきます。