信濃の30時間(1)

上田へ出かけました。ミナト君の家族にちょっとした用談があり、別所温泉に1泊して無言館を観る、という計画です。あいにくの雨と寒空。それでもコロナ明けの解放感からか、北陸新幹線は上野ー軽井沢間はほぼ満席でした。駅前で友人と落ち合って蕎麦屋へ入り、名物だという胡桃蕎麦を注文。摺った胡桃のたれで食べるもり蕎麦です。街の周辺はアカシアの白い花が目立ち、上田城址は新緑のグラデーションが美しい。謀略で築かれた城山で、もともと城郭は造られなかったという説があるのだそうです。

北国街道

用談を済ませ、別所温泉の宿まで送って貰いました。享保年間創業の宿ですが、玄関で迎えてくれた女性(てっきり仲居さんだと思っていた)がいきなり、送ってきたのは誰か、貴女方両人の関係は何か、午前中は何をしていたのか、と矢継ぎ早に質問する。宿やホテルでは客の個人情報を必要以上に追及しないのが常識なのに、構わずぐいぐい迫って来ます。ドン引きしました。しかし夕食時に、「ここの女将です」と名乗られて、吃驚(最初にそう言えよ!)。

ノリウツギ

いい湯でした。あちこちに季節の野生の花を、古道具に活けてあるのが旅情をそそります。湯上がりに軽井沢高原麦酒を呑みたかったので、自販機に¥500玉を投入したのですが、何度やっても戻ってくる。仕方なく2人の持っている10円玉をかき集めてやっと1缶¥400を買い、紙コップに分けて呑みました。

ミヤコワスレ

友人はスマホ教室に通って、チャットGPTのアプリを入れたとかで、試しに長野観光への提言を問うたところ、一瞬で立派な回答が戻ってきました。明日、県の公式サイトを覗いたらこの文章が出ているんじゃないの、と言って笑い合いました。久々の軽快なお喋りで、夜が更けました。14日のことは明日のブログで。