体験的電子事情・ツイッター篇

コロナで外出が制約される日々、仕事の合間にツイッターを覗くのが一つの楽しみでもありました。例えば「今朝 富士」とか「今朝 花」、「今朝 海」などで検索すると、嘱目の景色を切り取った「今とれ」の写真が出てきます。

我が家は富士山麓に墓があるので(もう4年もお参りしていません)、いまどうしているかなあ(死者たちが)という気持ちで眺めます。毎朝決まった場所から見える写真を投稿する人もあり、○○富士という名のついた、郷土の名峰を投稿する人もあり、完成度の高い写真が多く、観賞に堪えました。

花の方は季節感に溢れています。庭、街角、散歩道・・・薔薇園が日々盛りを過ぎた花を摘み取って籠に盛り、投稿する写真は綺麗でした。最近は「花手水」といって、神社が浄めの手水の水面一杯を花首で埋めるのが流行っているようです(でもやはり、手水は2,3輪浮かべるくらいがいい)。植物の上にかざすと名前を知らせるアプリがあるのだそうで、大抵は正しいが、たまにキリンソウがミモザになったりしているのは御愛敬。

#企業公式が毎朝地元の天気を言い合う、という#があって、日本各地の朝空が見られ、さまざまな職業の1日のスタートを知ることができるのも楽しみでした。エノキさんに教えたら感激して、早速仲間うちに広めたらしい。

最も楽しみだったのは「猫」「猫 癒やし」などのキーワードで検索して、彼らのマイペースな生き方を見ることでした。ところが――最近CMが入ってきたり、閲覧だけでは遮断されたりするようになりました。登録すればいいのでしょうが、課金するのなんのという話も出ている。オーナーが交替しただけで、何の告知もなく基本方針が変わっていいものでしょうか。汎く一般に公開されていることを最大のウリとした情報空間だったはず。