騒音トラブル#1

ツイッターを覗いたら、騒音トラブルという#ができていました。日常のトラブルに関して第三者が評価を下す(お互い寛容に、等)のは間違いです。これまでの経験は山ほどありますが、午前3時から朝までずっと鳴き続ける犬の家に、投げ文をしたこともありました。2時半に起きて餌をやれ、と。飼主は老夫婦で、聞こえていなかったらしい。

名古屋に赴任した時、1DKアパートしか見つからず、左隣は独身のあんちゃんで、日曜日にはベランダへ出て、「野菜持って、来~いよ~」とガールフレンドに電話していました。壁が薄いアパートで、ある晩、獣のようなうめき声が聞こえてきました。我が家はステレオセットは持ってきていましたが、レコードはギターやピアノソロばかりで、ベートーベンだのマ-ラーだのはありません。やむなく、高橋竹山を最大のボリュームでかけ、隣室はぴたりと静かになりました。

ところがーさすがに狭すぎるので、ちょっと離れた坂の上に、小さな中古マンションを買って引っ越したら、何と右隣があの若夫婦だったのです。生まれていたのは女の子でした。ある初夏の暑い日曜日、隣から赤ん坊の泣き声が1時間以上続いて止みません。大声で、通行人も振り向くほどです。確かに父親はいるようなのですが・・・堪りかねて階段を回り、隣室の前まで行ってみると、前の部屋の住人も戸口でおろおろしている。呼鈴を押し、出てきたあのあんちゃんに、「大丈夫ですか。水くらい飲ませないと死んでしまいますよ」と言って立ち去りました。翌日、うるさいと言われたと聞いたらしい母親が謝りに来たので事情を説明すると、男に預けても駄目だ、としょげて帰りました。

あの娘はいま、どうしているでしょう。もう30過ぎているはずです。津軽三味線を聞いたら、何か思い出すことがあるかしら。胎教のことはよく分かりませんが。