信濃の旅(3)

29日は友人とその弟夫妻に車で、諏訪大社へ連れて行って貰いました(これも旅の目的の1つ)。今年は御柱の年、コロナで1年遅らせた善光寺の御開帳と重なって、観光客が増えるはずでしたが、想定よりは少なかったらしい。諏訪湖の水面は穏やかでした。

諏訪大社下社秋宮

工事中の春宮は遠慮して、下社秋宮と上社前宮・本宮にお参りしました。すでに立派な御柱が立っていました。蓼科の樅の木を伐って頭を斜めに尖らせ、川で浄めて社の四周に立てるのだそうです。大きな事務所や施設もそれぞれ、立てることがあるとのこと。

梶の木の花

諏訪明神は水、風、狩猟、軍の神として畏れられてきました。土俗的な、あるいは地元の一族と結びつく伝承が多く、また古くは出雲と、中世以降は北条氏とも関係があったようです。神紋は梶の葉。境内の木には花が咲いていました。今ちょうど神功皇后説話に関わっているところで、住吉明神と共に皇后の先導をしたとの伝承を思い出しました。

夜はYouTube御柱引き回しの動画を視ながら説明をして貰いました。

元祖黄金アカシア

30日には蓼科へドライブ、英吉利式庭園を散策しました。標高が高いため薔薇のシーズンは6月中旬だそうですが、色の異なる新緑の木々を組み合わせ、地上にはアリウムや勿忘草のほか、名を知らない園芸植物がさまざま咲き乱れていました。一際目立つ木は、黄金アカシアというのだそうで、ここが本邦初、とありました。芝生に低木が植えてあるのを見るとつい、樹木葬を連想するのは高齢者ゆえです。

クレマチス

昼食には塩尻名物山賊焼(大蒜味の鶏カツ)を食しました。高速の休憩所では熊、猪、鹿の缶つまを発見。姨捨善光寺平を一望、いま信州大学の新学部(情報学部)を松本、飯田、長野のどこへ置くかで議論沸騰だそうです。鹿肉と野沢菜のおやきを買って、新幹線で帰京しました。ブログ更新途絶を心配した留守電が何本も入っていました。

3日間楽しませてくれた長野の方々(と犬)、心配して下さった東京の方々、ありがとうございます。