LED

洗面所の照明の電球が切れました。我が家は蛍光灯も含めて暖色灯で統一していたのですが、もうストックがなくなり、やむなくLED電球を買いに行きました。レジで金額が大きいのに仰天。LED製品は高価であることを忘れていたのです。今までの替え電球のように、気安くは買えないなあと思いながら支払いました。長持ちするとはいうものの、40年も保つ電球なんて、年金生活者にとってはブラックジョークに等しい。ふと、主がいなくなって、電球だけが煌々とついている洗面所を思い浮かべました。

さてソケットにはめて、スイッチを入れたら、あまりに明るい。家事代行さんは、わっ、隅々まで埃が見える、と慌て、私は、毎朝増えてゆく皺に対面することを思って憂鬱になりました。ワット数を下げればよかったかもしれません。

もうLED以外の選択肢は難しくなりました。秋葉原の家具アドバイザーは、読書用にはお奨めしない、と言っていましたが、今度卓上スタンドが切れたらどうしようかと悩んでしまいます。現在は、車のヘッドライトは半々くらいですが、この辺は坂が多いので、坂上からLEDで照らされると、眼がくらんでしまい、なにも見えなくなります。坂上に駐車してLEDを放射されると、老人の眼では坂が登れません。さらに困るのは自転車灯。うねうねくねりながら強烈な光で眼を射られるのは、とても怖い。ライトを下向きにして欲しいと思います。

調べてみると、LEDに健康上悪影響があることは、医師も認めているようです。時速を超えるスピードと同様、生物の限界を超えた非人間性を感じます。エコ一辺倒では困るものもあることを、関係者は記憶していて欲しい、そしてもう一段、技術開発に精を出して欲しい、と思います。