このところ好天続き。高齢の友人たちもあちこち出歩いているらしい。京都郊外に住む錦織勤さんから、伊賀上野へ行って来た、と写メールが来ました。
【先週の水曜日に、伊賀上野に行ってきました。行きは木津で乗り換えて関西本線で、帰りは草津線を使って、草津から大津と、ぐるっと回って帰りました。関西本線は険しい山間部を通る単線で、一両のワンマンカーでしたが、草津線はどこが峠だったかわからないようななだらかな路線で、京都・三重・滋賀のこのあたりの地形も分かって、面白い旅になりました。伊賀上野城には、日本一高いといわれる石垣があり、子供の頃から一度見たいと思っていました。
しかし伊賀市はどうも忍者で人を呼ぼうと思っているようで、その種の施設はいろいろあるのですが、観光案内所でも、私が欲しいような城の図や、城下町の案内図がもらえなくて、ちょっとガッカリしました。
名物の「かたやき」というせんべいは、私は初めてだったので、試しに少し買って、家に帰ってから、金槌で割って食べました。風味が良くてなかなか面白い味でした。】
錦織さんは城少年がそのまま成長した人です。私も学生時代に行ったことがありますが、櫓からの眺めが記憶に残っていたので調べると、城は昭和初期に、個人が歴史考証によらず再建したものなんですね。私が伊賀上野を訪ねたのは、勿論、芭蕉記念館が目的でしたが、石垣だけを観賞したところはいかにも錦織さんらしい。
【日曜日には信楽のセラミック・アート・マーケットに、車で行きました。宇治田原を通って行くと近いことが分かりました。信楽の作家はなかなかレベルが高くて、面白い作品がたくさん並んでいました。
今日は自転車で宇治に行き、歴史資料館で巨椋池の漁業関係の展示を見てきました。資料館までは片道8kmあまり、昔からの道が京阪の三室戸駅の裏を通っていますが、車も少なくて、風情のある道です(錦織勤)】。
信楽は土が悪いので却って面白い焼物ができる、と亡父が言っていました。私は以前、窯元の店先に縁がちょっと欠けた小鉢を¥100で出してあったのを買ってきて、普段に使っていたのですが、父はためつすがめつ熟視した後、いいものだよ、とやや怪訝そうに言ったことがあります。いわゆる掘り出し物だったのでしょうか。