運動会の日

昨日の夕方のスーパーはちょっと様子が違いました。30~40代の女性たちがうろうろ、中には外国人もおり、夫が一緒の人もいます。通常、この時間帯にこの年代の女性たちは、目当ての棚が決まっていて、ささっと買い物を済ませるのですが、狭いスーパーの中をあちこち歩き回り、少量の食材を手に取るだけ。

邪魔だなあと思っていたら、近所の奥さんに会いました。「明日は子供の運動会で、お弁当が要るので・・・入れるものを何にしようかと」とのこと。なるほどそうだったのか、と腑に落ちました。

さて今日は小学校の運動会。太鼓乱打や応援練習で、いつもならうるさかったのですが、我が家との間にマンションができ、防音壁になってくれました。入場行進曲はブラスバンド平原綾香の「ジュピター」。その年流行の曲によるダンスがあり、「青春アミーゴ」の年や「マツケンサンバ」の年もありましたが、ここ数年は外国の曲です。体育教師が替わったのかもしれません。

幕切れは5,6年生による「よさこいソーラン」の総踊りです。今や全国的に日本の小学生の共通体験は、この「よさこいソーラン」ではないでしょうか。私たちの世代はラジオ体操でした。40代の人に訊いたら、フォークダンスだと言っていましたが、同世代が一斉に歌って踊れるソウルミュージックは、盆踊り定番の炭坑節や五輪音頭から、パフォーマンスとしてのソーラン節へと変わったようです。閉会は全員の「believe」合唱が恒例。

選挙の投票日と小学校の運動会前日は、街が何だかそわそわしています。太宰治がばあやと一緒に茣蓙に座って、故郷の運動会を観る場面は、思い出すだけでしんみりしますが、親が観に来られない子供にとってはつらい一日かもしれません。