豊後便り・飯田高原篇

別府で老後を楽しんでいる友人から、飯田高原へ行ってみた、とのメールが来ました。

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ハナショウブ

【うだるような暑さを逃れて、飯田高原長者原蓼原湿原に出かけてみました。町よりも気温が5度位低く、湿度も低いのでとても過ごしやすいです。

駐車場には県外ナンバーの車が多い。福岡ナンバー初め近県からの車が多いですが、中には、鹿児島、愛媛、さらには神戸、静岡、千葉や湘南ナンバーなども見え、やはりここは、全国レベルの観光地なんだと改めて思いました。】

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ハンカイソウ

背景の草原が美しいですね。葦のほかに、細いけど硬い葉の禾本科植物が繁茂しているので、秋にはきっと,、一面の草紅葉でしょう。

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ヒゴタイのシルエット

【湿原にひっそりと咲く花は意外に多く、写真に収めただけでも20種類くらいありました。目立って多かったのは、ハンカイソウの群落、終わりかけのノハナショウブキスゲなど。秋の花であるヒゴタイも早くも姿を現していました。

飯田高原九重連山の北麓に広がる高原で、写真の背景の山は三俣山・硫黄岳です。】

ヒゴタイは近年花屋で見かけるようになり、近代ビルのホールに置く大きな盛り花などに似合う、モダンな花だと思っていましたが、古くから西日本に自生していたのだそうです。熊本を中心に栽培・商品化されて普及したようですが、もともと肥後を意味した名だったかどうかは分かりません。薊の仲間で花も葉も棘が痛く、何となく、かつてヒットした「青春時代」という歌を連想してしまうのです。