信濃便り・竹の花篇

長野の友人から、メールが来ました。【松代町内にある武家屋敷「旧横田家住宅」の見物に出かけました。『富岡日記』の著者、和田英の実家です。横田家は、江戸時代には真田藩の郡奉行を務めた家ですが、明治以降は大審院院長などを輩出しています。 

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旧横田邸

中央が座敷、右側が隠居屋です。重要文化財指定を受け、1992年から公開されていたのですが、今回、耐震補強も含めた大修理を終えました。4月8日、横田家の子孫をお招きし、再オープンしました。屋敷は1000坪、菜園は300坪で、東側は泉水路となっています。敷地内には母屋(一部2階建)、隠居屋、長屋門、土蔵2棟があり、母屋の座敷前には池と築山があります。】

ん、和田英?『富岡日記』?ー調べると、群馬の富岡製糸工場で学んだ知識を活かして長野に製糸業を興した人。学校教材にもなっているそうで、長野県人なら誰でも知っている郷土の偉人なんでしょうね。

どこの小学校にも、そういう教材があります。湘南地方ではかつては二宮金次郎でしたが、今は誰かしら。あのポップシンガーか、宇宙飛行士かな。

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旧横田邸の竹の花

【その築山で面白いものを見つけ、写真に撮りました。ご覧ください。竹の花ではないか、とネットで調べたのですが、確かに似たような画像が出てきました。120年に1度しか咲かない花が咲くなんて、何かの前兆なのでしょうか。】

なるほど黄色い蘂が垂れているのが写っています。私も調べてみました。竹林1つは1個体なのだそうで、花が咲くと一斉に枯れる。中でも日本のマダケはすべてクローンで、1970年代、日本中の竹林が入れ変わったことがあったそうです。しかし竹の種類によっていろいろあるらしい。植えたばかりの竹林が全滅、とはなりませんように。