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石榴

石榴の新芽が出始めました。貰った実の種子を一粒播いて育てた石榴です。花も楽しめますが、この時季の赤い芽吹きが美しい。

小学校の時、国語の教科書に「一夜のこがらしに、ざくろの葉は散りつくした。」で始まる文章が載っていて、授業で指名されて音読したことを憶えています。おかっぱ頭の女の子が硝子戸を覗いている後ろ姿の挿絵があったので、ずっとそういう主人公だと思い込んでいました。じつは川端康成の「山の音」の出だしであったことを知ったのは、大人になってその小説を通読し、こういう内容だったのか!と驚いた時です。

しかし、幼時の刷り込みは怖ろしいもので、未だに、もう一つの「一夜のこがらしに・・・」で始まる、寂しげな少女を主人公にした作品があるような気がしてなりません。教科書の功罪、と言っては大げさでしょうが。