川越の友人から、家に籠もっていると政治、経済、うんざりするニュースばかりで、少しはあかるい風景を観たくて出かけてみた、と神代植物園の写真を送ってきました。
なるほどこれはあかるい。今日は久々の好天だったので、老夫婦の散歩には最高の気象条件。園内は老夫婦だけでなく子連れや若いカップルで賑わっていたそうです。
東京の薔薇の名所と言えばまずこの植物園の名が挙がるので、いちどは行ってみたいと思っているうちに高齢化しました。先日も、長野の友人と秋薔薇を観に行こうという話が出て、友人はここを挙げたのですが、私が億劫がって近間の水道公苑になりました。
今年は暑さがいつまでも続いたせいで、秋薔薇の開花期も遅れ、11月末まで楽しめそうだとのこと。例年、マンションの敷地内で採れる郁子の実が配られるのですが、今年は植木屋が入るまでに色づかず、青いままで収穫したらしい。追熟させてはみましたが、あの色鉛筆で描いたような美しい紫にはなりませんでした。我が家では山形のメロンの種子を播いてみたら、小さいけれど黄色い花が咲き、釣鉢に入れて揺れるのを楽しんでいます。観賞用パプリカも、ようやくいい季節になった、と言わんばかりに次々に白い花をつけ、むくむくと実を太らせていて、当分、冬の草花への植え替えは延期。
しかし暦は容赦なく進み、喪中欠礼の葉書が増え始めました。今年は郵便が値上げしたことだし、そろそろ賀状も止め時かなあと思いながらも文案を練ったり、喪中お見舞いのカードを買いに行かなくちゃ、と考えたりしています。御歳暮のカタログを見ていたら、「砂丘ながいも」は栽培量が減ったのでギフト用はやめた、とありました。砂丘ブランドでなければ何も鳥取から取り寄せることはない、と思うのですが、地元では気がつかないらしい。この辺りが、地方と中央との意識のすれ違いです。