このブログに月1回、「源平の人々に出会う旅」を連載していた伊藤悦子さんが、自分のブログを起ち上げました。 「卯の花をかざして」https://otiayu.hatenablog.com
タイトルの典拠は、芭蕉の「奥の細道」に随行した曽良の句です。古人の心意気をひそかに自分のものとする、そのしるしに季節の花を携えて、といった意味です。
第1回は信濃の善光寺と頼朝伝説、佐藤兄弟伝説について、写真を交え、平家物語記事を紹介しながら書いています。
伊藤さんは今成元昭さんのお弟子さんで、卒論は「唐糸草子」についてでした。卒業後15年、システムエンジニアとして働き、その後國學院大學の大学院を出て、今は朝日カルチャーセンター、毎日文化センターの講師をしています。学生時代から木曽義仲に惚れ込み、全国各地の源平関係遺跡のDBをこつこつと作り溜めてきました。その一部は新典社から『木曽義仲に出会う旅』(2012)として出版しています。ゼミの調査旅行に行くと必ず、その土地の郵便局に飛び込み、少額ずつ郵便貯金をしていました。各地の郵便局独自のスタンプを、記念に集めることができるからです。一種の御朱印帳みたいなものですね。その後も平家伝説や源平屏風絵の研究を続けているので、話題はいろいろあるはず、独立しなさい、とお勧めしました。
スピンオフした「源平の人々に出会う旅」を、今後ともよろしくお願いします。