阿波国便り・虹の彼方篇

徳島の原水民樹さんから、久しぶりで虹を見た、と写メールが来ました。

徳島の虹

【虹を見たのは、12年前に先代犬が死んだ時以来です。写真では虹の美しさは中々出ません。】

原水さんは大の愛犬家、12年前には愛犬の追悼文集を出したほどでした。ペット愛好家の間では、飼っていた猫や犬が死ぬことを「虹の橋を渡った」というのだそうです(私もネット経由で愛猫家の語彙に詳しくなりました。「もふる」(動詞。命令形で使うことが多い)、「やンのかステップ」、「ニャるソック」、「うんチングハイ」等々)。人間は暗い河を渡ってあの世へ行くのですが、ペットたちは美しい橋を渡れるらしい。

そう言えば、子供の頃は雨上がりにはよく、小さな虹を見たのに、最近は滅多に見られない代わりに、見えるときは雄大な風景になることが多い気がします。これも気象の変化と関係があるのでしょうか。

原水さんのメールの最後にはこうありました。

【それにしても兵庫県知事はいい度胸をしています。政治家の鑑ですね。あの1割ほどの図々しさがあれば、自分ももう少しましな人生が送れたのになあ、と思いました。私には全国規模の学会で発表する勇気も、ありませんでしたが。】

原水さん一流の皮肉です。あれは居座る度胸じゃなくて、辞める勇気がないのでしょう。自分の失敗の深刻さを認める勇気がない。県民は「辞めても辞めなくてもいいから、はやく県政を正常化して欲しい」とインタビューに答えていました。県知事は「余人を以て」換えることができるのです。兵庫県選挙管理委員会は、7月段階で知事選の準備をしていたらしい。