今日もねっとり暑い。午前中の読書を切り上げて、午のニュースを視ようとTVのスイッチを入れたら、総理の記者会見が放映中でした。え、何の会見?大きな事件があったわけではないらしい。現内閣の実績を数え上げているので、ああ総裁選の立候補表明か、と流しで洗い物を始めたのですが、どうも様子が違う。眼鏡を掛けて画面の隅の文字を読んだところ、「総裁選不出馬」の文字。吃驚しました。
次の催事は第一野党の党首選で、自民党の方はぎりぎりの票数で再選だろうと思い込んでいたのです。集まった記者たちも意表を衝かれたと見えて、促されてもはかばかしい質問が出ません。どうしてこのタイミングなのか、という質問が出ましたが、決まってるじゃないか、五輪が終わり、盆休に入って週刊誌が暫くおとなしいからだ、と思いました。報道は慌てたでしょう。官邸前から中継放送をした記者は、目の下が黒くなっていて、疲労困憊の体でした。
実質賃金が上がったというのですが、それは統計がボーナス月だったから。政治改革(正しくは政治資金改革と言うべき)と言っても、領収書公開は10年後(領収書の有効期間はふつう3年)。憲法改正の国民投票に、性格の異なる2つの項目を同時に問うのはおかしい。長期政権及びそのダミー政権がやりたい放題だった後を継いで、難しい政権運営だったことは確かですが、禅譲だの話を聞くのが特技だのというだけでは、結局既成勢力に引き摺られるしかないことは、分かっていることでした。政治家としての意地もある、と言っていましたが、自ら撤退を決めたことがせめても、でしょうか。
朝刊で「首相動静」欄を見たら、昨夜は秘書官全員を連れて「和田倉」へ行っていました。鰻で労をねぎらったのかしら。さて我々は―どうなることか。