明日は長崎被爆の日。イスラエルを式典に招待しなかったことは、侵略国ロシアと同列に扱ったことになる、と抗議して欧米6国とEUの大使が式典に欠席すると通告してきた、と報道されました。イスラエルは先に攻撃したのではない、防戦したのだという論理らしい。広島は異なる対応をしたようですが、何かしら反戦の申し入れくらいはしたのでしょうか。国の外交と同じ規範なのでしょうか。
今までずっと、どう言うかが難しいので我慢してきたのですが、もう言っておきたい―イスラエルの攻撃は、正当防衛だの報復だのというレベルをとっくに超えてしまっていることを。もともとパレスチナは檻のように囲い込まれた地域で逃げ場がない。そこへ雨あられと砲弾が降り注ぎ、生活の手段は奪われたまま。しかも何処まで行けば攻撃を止めるか、殆ど不可能な目標を言い張り、他国にいる交渉担当者を殺害して、実質的に和平交渉への拒絶を世界に見せつけた。
ネタニヤフに告ぐ、貴方は世界中の無名の民たちに、自分が非道を止める力がないことを毎秒毎秒思い知らせ、毎日毎日その自尊心を傷つけていることを分かっているか。延いては彼らからの自国への憎しみを日々育てていることを知ってなお、攻撃を続けるのか。ホロコーストを現代に再現しているのも同然だと考えたことはないのか。
日本の夏は、自分の生きているうちは、もう2度と無辜の民の血を流させないと祈り、誓う夏です。我が家も明日は、ミンダナオで戦病死した叔父の命日。私は会ったこともないのですが、いくつかの回想を家の語りとして伝えられました。大国の「ハイレベルの」在日外交官たちは、日本の海、山、野に満ちる、その口惜しさ、悲しみ、悔悛を理解できるようになって離任して欲しい。