あちこちの友人知人と、暑い、暑い、と言い合っているのですが、駒沢にお住まいの辻英子さんから、久しぶりにメールが来ました。
【かつて体験したことのない現象ですが、いつも6月末には咲く山の家の菩提樹が開花せずつぼみのまま落ち、落葉掻きは例年11月ごろなのに、立秋を控えた今たけなわ、と夫が知らせてきました。菩提樹の花摘みができなかった不思議な年になりました。
この数年、鈴なりになったオリーブの実やスグリの実も、この夏はみな落ちてしまいました。東京のベランダの君子蘭は、日除けをしたりしものの、暑さにすっかり勢いが失せ、60余年をともにしてきた日々にかげりを覚えます。】
我が家でも、精の強いはずの日々草が今年は気息奄々、観賞用パプリカは丈の低いまま小さな花をつけ始めました。苗がよくなかったのかと思っていましたが、今夏は彼らにとっても暑すぎるのか。蝉は1ヶ月遅れで鳴き始めましたが、未だ吃音状態です。
水戸の教え子からは、寝起きに熱中症になることもあるから、経口補給水(我が家ではこまめ水と呼んでいる)をちゃんと摂るように、とメールが来ました。塩漬桜花が入手しにくくなったので、代わりにあれこれ試作しています。メイヤーレモンで作ってみましたが、甘くはない。いっそ青いライムで、とやってみました。フルーツソースの空瓶(そのままコップ代わりになり、掌で握りしめるのにちょうどいい太さで、冷たくて気持ちいい)に、ライム8つ割を絞って塩1つまみ、水ともう8分の1ライムを櫛形のまま入れます。桜花の場合は砂糖1.5gも入れますが、こちらは塩だけ。いけます。飲み干して最後に櫛形のライムを噛みしめると、果皮の苦みとぴりっと来る刺激が、今夏の暑さに負けるもんか、という強がり向き。