信濃の30時間(+α)

上田はちょっと買いたくなるお土産が多い所。みすゞ飴を始めとして銘菓、銘酒、農産加工品、絹製品などがあります。北国街道にある酒蔵に案内されました。放映中の朝ドラでは主人公の姉(じつは従姉)が、女は蔵に入ってはいけないと言われて口惜しがる場面がありましたが、ここは女性杜氏で有名になったのだそうです。

岡崎酒造

なるほど人気沸騰らしく、「試飲はやっていません」、「1人1本限定」などの貼り紙が出ている。創業は寛文5(1665)年、ブランドは信州亀齢。しかし以前は経営が低迷し、販売店との取引量も細々だったそうですが、3人姉妹の末っ子が杜氏となり、婿が社長となって、古い町並みの中の酒蔵として人気が出たという。いかにも現代のドラマ向きの話です。我が家も金紋錦の4合瓶を1本、配送して貰うことにしました。

蔵の手前には古い雛人形が飾られ、芍薬の花が手桶に投げ込まれていました。

酒蔵への入り口

昨夜試飲して吃驚。フルーティ、と言われる酒が流行った時期がありましたが、その多くは私の口には合いませんでした。爾来、辛口という評価の酒を選ぶことにしていたのですが、これは華やかな、ふんわりとした甘い香りで、フルーティとしか言いようがないのにべとつかない。貴腐ワインを連想しました。

蚕豆をどっさり買ってきました。穴子や新玉葱も。うまい酒は旬の肴でなくちゃ。

かつて城少年だった友人から、上田城は行ってみたい城の5本指に入っていた、とのメールが来ました。城マニアは櫓などの建造物がなくても、これはいい城だなどと言うので、何がいいのか訊いたところ、地形の活かし方など見どころが決まっているのだそうです。若い頃は酒に興味が無かったので上田ではみすゞ飴しか買わなかった、とメールにありました。私も若い頃は、酒の個性がこんなにも違うことに関心がありませんでした。