福豆

正月に大枚はたいて活けた花も、千両の小枝を残して駄目になりました。正月の室礼には、30年前に名古屋で買った藍染の幟を敷くのですが、絵柄が笛を咥えた赤い越後獅子で鬼に見え(大ヒットしたアニメの主人公の妹そっくりです)、節分までは敷いておき、豆菓子を籠に盛り合わせて飾ることにしています(立春を過ぎたら、赤い風呂敷を敷いて雛飾りを出します)。今年は美味しそうな豆菓子になかなか出遭いません。やむなく、ミックスビーンズの缶詰やピーナッツを盆に並べました。

群馬と長野の県境に別荘をお持ちの知人から、名産の花豆という大きな豆を頂いたのですが、煮豆には自信がない。家事代行のエノキさんに頼んでみたら、三河のお母さんに問い合わせたとかで、スマホと首っ引きで煮てくれました。半分は甘く煮て、半分は調理用に茹でたままにしておき、夕食に、茹でた小海老と紫キャベツと一緒にマヨネーズで和えると、洒落たサラダになりました。朝食には、刻みベーコンと一緒にコンソメスープに入れたところ、美味でございます!ベーコンから塩味が出るので、豆は茹でただけでOK。豆は煮るのに手間が掛かりますが、健康にいいそうで、これからはミックスビーンズなどを利用してみようと思いました。

千両の小枝は切り詰め、庭先のパプリカの黄色い実や斑入りの蔦と合わせて洗面台に活けたのですが、節分用の花は何を挿せばいいか思いつきません。魔除けに売っている柊は枯れかけているし・・・クリスマスなら赤・緑・白を、雛飾りなら桃色を主にすればそれらしくなるけど、さて。

スーパーでは枡に入れた福豆のほかにも、節分用の菓子を売っていました。鬼の金棒に見立てたチョコレートバーなどなるほどと思いましたが、節分は鬼の方が主役なんですね。