川越便り・秋草篇

川越の友人から、そろそろ庭には秋の気配、蚊に刺されながら、花瓶に飾れそうな花を摘んでみた、との写メールが来ました。

女郎花と吾亦紅

吾亦紅は五島美術館の近くの川堤に、女郎花は阿蘇の草原に自生していたのが思い出に残っています。なるほど秋の気配が満載、惜しむらくは硝子の花瓶が夏向きなこと。ここはやっぱり、信楽常滑でしょう。

桔梗と伏黒仙翁

これは寄せ植えなのか活け花なのか分かりませんが、草の実も一緒なところが晩夏らしい。今年は蝉が遅かったので、夏休みの宿題を催促するつくつく法師が未だ啼かないなあと思っていたら、今日、買い物の帰りに路地で聞きました。啼き始めとみえ、ツクツクを繰り返し、モイヨー、モウイイヨ~という、あの夏の終わりを告げる悔恨の声は出せていませんでした。

彼は盆明けの1週間、愛妻と孫と共に京都に滞在したのだそうで、すっかり足腰が弱ったことを自覚させられた由。しかし花の庭園を紹介するTV番組を視て、はや今後の予定を思い巡らしているようです。

高知県北川村の「モネの庭」マルモッタンは凄い。別府からなら行くことも可能かなあ?と考えてしまいました。近年、ナチュラルなガーデン作りも盛んになってきたことはいいことでしょう。農薬や化学肥料をあまり使わない園芸は、気温や湿度の関係で、日本ではとても難しいと言われてきたのですが、SDGsへの関心の高まりとともに、庭造りにも大きな変化が起きているようです。】

造園科のあった宇都宮大学で見たイングリッシュガーデンは、ただの「草茫々」にしか思えませんでしたが、今やトレンドなんですね。