世代を渡す

今日は午後から、36年前のゼミ生たちがオンラインで開く談話会でした。WebExも日々進歩しているのか、前回とは様式が違うのでとまどいながら参入しました。出席者は6人、ちょうどいい規模です。週末は夫の実家の山梨に通っているという人もいました。今回は通信環境に大きな問題は起きず、4時間近く、あれこれ語り合いました。

コロナの影響、介護や孫育ての話、子供の進路決定への関わり方、親の終末の看取り、今年の大河ドラマ・・・どれも急には結論の出ない、それぞれ複数の事情が絡み合うテーマです。殊にコロナが今の社会に及ぼしている影響は、立場によって受け止め方が異なり、現在の政府の対応は殆ど何もしない方向へ動いている、もっと発症した人の経験談を広めるべきだ、と言い合いました。私は、かつて怖ろしい感染症であった結核のことを思うと、何も学ばないまま歴史は繰り返している気がする、という話をしました。

若い世代は共働きが当たり前で、男女平等・同一労働同一賃金を建前としているが、それで子育てを完遂できるのかというと、現実はそうなっていない、そのためには社会制度の改革も必要だし、男性に対する育児・家事のノウハウ提供も必要だという話も出ました。彼女たちは今、親の代を見送り、子(または孫)育ての仕上げ時期にあって、両方とも完璧には出来なかったとの後悔に苦しむことが多い、という。世代を渡す、とはそういうことなんだろうと思う、と私は言いました。必ず後悔はつきもの、自分にできる限りをやるしかない。順送りなんだから。す早くメモを取る人が何人もいるのが、旧ゼミ会らしい。

オンラインになって学会や講演会に参加しやすくなったので、生涯教育の機会は増えたかも知れない、という話も出ました。大河ドラマのおかげで、中世に関心が向けられるのは嬉しいと言う人もいました。次回はサクラサクの時期にね、と言って別れました。