コロナな日々 28th stage

毎日のコロナ感染者数、自宅療養者数を見て、驚く範囲をもはや超えてしまった、と思います。東京都の場合、自宅療養はほぼ見捨てられたも同然。服用できる特効薬があるわけではなし、医者にもかかれず、救急車を呼んでも受け入れ先がない。ひたすら市販の解熱剤や鎮痛剤に頼って、時間が経つのを待つ(つまり、自分の体力に頼る)しかないらしい。政府はそれでも行動制限はしない、従来の予防策(マスク、手洗い)を個人でやってくれと言うばかり。9月27日が終わるまで、このままでしょうか。

ネット上には風邪並みに考えろとか、感染症指定を緩めろとか、無責任で無知な投稿が多く見かけられますが、実際に罹った経験や医療・保健の現場の状況を、少しでも知る努力をしてから発言して欲しい。服用薬がないことや、重症になった際の治療・入院費が風邪とは全く違うのに。

「重症者」の定義も通常の認識とは違っています。42度の高熱に24時間を超えて孤りきりで耐えられますか?若い人でもだるくて起き上がれず、寝具の中で排泄してしまう、という話を読みました。それでも「重症」入院には該当せず、自宅療養なのですから。しかも新しい変異株の伝染力は、マスク+ゴーグルでは防ぎきれないという。「さくっとうつるね」との、現場の看護師の表現がリアルです。

街を走る救急車のサイレンが悲鳴のように聞こえる毎日。しかし喋りながら顎マスクで歩く男性が増え、居酒屋は普通に混んでいます。老父が肺炎になり救急入院ができなかった話(harienikki.hatenablog.com)や、看護師たちの現場報告を、ぜひ読んで下さい。コロナによる死亡者数が少ないと言っても、医療の逼迫で手当が遅れた、治療を早めに打ち切った、という目に見えない死者数は多い、との現場の嘆きもあります。