老人と医療費

区の健診結果を聞きに行きました。数値はほぼみなOK、しかし大腸の内視鏡検査を勧められました。あれは検査の中でも最も苦しい部類に属し、後期高齢者の無料健診項目には入っていない。それに今は、コロナ対応のため大病院でもすぐ検査出来るかどうか分かりません。こちらもワクチン4回目接種後の抗体ができてからにしたいので、暫く経過観察ということにしました。

懸案のコレステロール値は103でした。毎日服用と言われた抗コレステロール薬が効きすぎ、一気に77まで下がって体調がよくなかったので、5日に1錠燕むことにしてみたのです。新しいかかりつけ医は有名進学校出身で数値に拘り、議論を繰り返しました。異例の患者だったかもしれません。しかし血圧にしろコレステロールにしろ、健診の標準値は年齢や体格に関係なく決まっている。どう考えても、現在の自分の身体を30代、40代と同じ状態に保つことは不自然です。人間ドック協会が出している標準値は年齢別になっていて、それによれば、服薬前の数値でも血圧もコレステロールも許容範囲内でした。

秋からは、後期高齢者医療費の自己負担分が上がります。医療保険を老人が圧迫しているかのように言われますが、果たしてそうなのでしょうか。私の経験では、医師が薬を勧め、検査を勧めます。大事を取ってということでしょうが、ほんとに必要なのかどうかは、患者の方でも考えないといけません。

もう一つ。保険料は私たちも払っています、かなりの高額を。そして現役時代はあまり医者の世話にはなりませんでした(忙しくて診療に行けなかった)。若い世代全員から養われているかのように言われると、時々むっとします。生涯に払った保険料を計算したら、お支えした方が多かったかもしれないのに。