暖かい日が続いたので、種播きをしました。去年採種しておいたコキアとパプリカです。鑑賞に堪えるまでに育つかどうかは不明。日当たりのいい所に並べました。
珈琲を淹れてメールを開けたら、巴里からは木蓮と八重桜が満開、とのメールが来ていました。一方、米沢へ調査行に出かけている高木浩明さんからの写メールがこれです。
ここは未だ雪の中、鷹山の銅像の台石は少なくとも1m以上の高さがあると思いますが、雪に埋もれた写真でした。
改めて上杉鷹山(治憲。1751-1822)について調べてみました。九州の秋月藩と縁があった人なんですね。この時代は縁戚関係、養子縁組が縦横無尽に張り巡らされ、養育も継承も血統にこだわらず粛々と行われていたことに、今更のように感銘を受けました。明和4(1767)年に米沢藩主となり、赤字財政だった藩を産業振興と緊縮財政で建て直し、天明5(1785)年に隠居、この時与えた「伝国の辞」は代々の藩主に伝えられたそうですが、現代の政治家にも拳々服膺して貰いたい戒めです。国政は預かり物、政治家は民のために働くもの、だと。そう言えば藤沢周平の「漆の実のみのる国」は、題名に惹かれて発表早々読んだことを思い出しました。
有名な「為せば成る」の言は、『書経』や武田信玄の言をもとにした教訓らしく、碑文も未だ雪の中です。でも雪国の春は、兆しが見えればあっという間にやってきます。