戸別訪問

PCを修理に出して音信不通になった晩、ちょうど7時のニュースが始まる直前にインターホンが鳴りました。宅配にしては遅いな、と画面を見ると、若い男性が「国連のアンカー広報部のこの地域担当ですが」と言って、マスクを引っ張って顔を見せ、「ちょっとお玄関先まで」と言う。再度名乗って貰いましたが、今まで国連のアンカーに地域担当があるなんて聞いたこともない。思わず、「どうして、そんな大きな組織がいきなりこんな小さな所へ来るの」と言ったら、笑う。てっきり、詐欺だと直感しました。

夕食の準備で忙しいから、必要なものは郵便受けに入れて行ってくれ、と言って切りました。実際、フライパンを火にかけたところでした。ウクライナ問題に便乗した詐欺に違いない、もしくは国際連合ではなく国体維持連合とか何とかの略称かもしれない、と確信しました。ここへ越してきた時、高級マンションだとの触れ込み(事実は普通の家庭用集合住宅)だったので、あらゆる金せびりや詐欺が手を変え品を変えやってきたからです。花を植えてやるから¥100玉を自分ちのポストに入れろ、というのもありました。

翌朝、郵便受けに入っていたのは「国連UNHCR協会 地域の皆様へ」という小さなチラシ(普段は見たことがない)、案の定寄付金を求める内容でしたが偽物ではなかったようです。「自分にできるただ1つの協力」などという賛同の声が載っていました。

しかし、私はカチンと来ています。見ず知らずの人の家へ、いきなりやってきて金銭の話をするのは、どんな大義名分があったとしても失礼です。その前にやることがあるだろう!まずは、難民が出来る原因を停めなければならない。ウクライナ人に祖国がないわけではないのだから。情報検索が可能になったので、意見広告や署名活動を捜します。寄付金はその後。照会先はwww.japanforunhcr.org  国連UNHCR協会