コロナの街・part 32

毎晩ニュースで視るコロナ感染状況の日本地図が、あっという間に真黄色になり、更に赤くなり、猛スピードで新株が拡がっています。各地で蔓延防止対策が出されましたが、認証・非認証、また人数制限による区別がどれだけ効果があるのか分かりません。ワクチン追加接種の前倒しを指示する政府のタイミングも、現場にとっては最も悪い時期だったのではないか。都内の高校に勤める教え子から、こんなメールが来ました。

【職場では1月に入ってから、オミクロン株の流行が始まり、生徒にも教師にも感染者が出ています。生徒たちへの広がり方を見ていると、今までの変異株とは明らかに異なっていることを実感させられます。保健所は「マスクを外した状態で15分」が濃厚接触者、という判定を変えませんが、オミクロン株に関してはマスクをしているかどうかはもはや問題ではないなと思います。マスクをしている状態であっても、簡単に感染するようだからです。

現場としては、マスクを外して陽性者と10分程話してしまったような生徒は、濃厚接触者として自宅待機してもらいたいと思っていますが、保健所の判断では濃厚接触者にならず、登校を許可せざるを得ません。このような状況では、いつ自分が感染してもおかしくないため、常に緊張しています。

感染した生徒たちや教員に聞くと、半数が「2〜3日、インフルエンザと同等の辛さ」、もう半数が「少しの微熱と喉の痛み」だそうで、あまり重症化はしないようです。とはいえ持病のある生徒は入院治療もしており、やはりただの風邪ではないと思います。】

高齢者や持病のある人に感染拡大すれば、また医療崩壊が起きる。発症しない陽性者が多いだけ、却って予防には念を入れて、と考えるのが正解なようです。