新時代と付き合う日

長野の友人から、ミナト君とそのお姉ちゃん(小学6年生。仮にサキちゃんとしておきましょう)と過ごした1日についてメールが来ました。友人は彼らの祖母の姉に当たります(何と呼ばれているのかな)。ミナト君はもう特別支援学校3年生です。

【サキは、前回来た時に私が質問したことを覚えていて、『鬼滅の刃』を2冊持って来てくれました。初版は2016年で、これは29版でした!早速、読んだ(見た?)のですが、内容も絵もいささか激しいものであるうえ、ロジカルなつながりがわかりにくい場面があり、何度も読み返しました。もっとも、そういう読み方は想定されていないのではないかとは思いましたが・・・】

世代の相違が如実に出ましたね。我々はどうしてもコマの隅から隅まで「読んで」しまい、時間がかかる割に筋が呑み込めない。

【ミナトは生活に密着した単語がいっぱい詰まった電子辞書のような機器を持参しました。特定の絵柄をスティックで指すと、日本語または英語で名前を読み上げてくれる仕掛けになっていました。彼は楽々と操作し、実演してくれました。気が急くのか、早口になりがちですが、使える言葉がどんどん増えていることがわかりました。帰る時、彼の足元を見ると、ちょっと丈が長めの(ブーツのような)、真っ白なスニーカーを履いていました。足を支える機能がついている「特別仕様」の靴とのことでした。

年齢が低い時はちょっとした成長がわかっただけでもうれしかったのですが、年齢が上がると、抱える問題も複雑で難しいものになっていくような気がします。見守る大人たちも、一方には祖父母の生真面目な心配や願望があり、もう一方には、毎日接していて逃げ場のない両親の方針があります。それぞれ理解できるので、黙って見ています。】