川越便り・与えられた地篇

川越の友人の庭は、いま薔薇の花盛りだそうで、写真が来ました。

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シャトー・ドゥ・シベルニー

【レモンイエローの小輪です。デルバールが創ったバラで、とてもよい香りがします。やや蔓性の気味があり、たくさん花を付けるので、オベリスクに絡ませようかと考えています。】

仏蘭西の薔薇は香りのよい品種が多く、大塚駅前の「バラロード」では、産地別に仏蘭西・独逸・英吉利と区分けした一角が設けられています。

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ガリ

命名の由来は分かりません。女性の名前らしいが、オペラの登場人物?】

調べてみても、ありふれた女性の名、という説明しか見つかりませんでした。何となくアフリカの仏蘭西領植民地を連想しましたが、弊国で言えば、カズコとかミッチャンといった、ポピュラーな名なのでしょうか。

我が家の1本だけの紅薔薇は、5月の花が終わった後、切り戻した新芽にまた蕾がつきました。摘蕾して1輪だけ残したら、一晩でぐんと花首を伸ばしたので、咲きたい、という意思を感じました。還暦祝いに貰って以来、放任主義で育ててきたのですが、友人が薔薇に熱中しているのに影響されて、管理不足を反省し、鉢をよく見える位置に移しました。3年前の台風がたっぷり潮風を浴びせたせいで、菊と薔薇は葉が枯れやすくなり、花つきが不規則になったのです。土を全部入れ替えればよかったのかもしれませんが、大きな鉢なので、そこまで手が回りません。それでも、今年も咲き終わった花びらでポプリが1瓶できたので、満足しています。

オベリスクを用意して貰える薔薇も、しょっ辛い土で辛抱する薔薇も、それぞれの運命。がんばって咲いてね。