花便り・山野草篇

山野草マニアの友人から、車で赤城自然園へ行ってきた、とのメールが来ました。

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赤城自然園

シラネアオイの群生を見に行ってきました。シラネアオイは春の山野草の女王とも呼ばれる美しい花です。かつては北関東のどこにでも普通に咲いていたそうですが、盗掘により、今では自然の群生地はほとんどありません。僅かに日光白根山の登山口、丸山スキー場のロープウェイ山頂駅からすぐの林(標高2000m)の中に自然の群生を見ることができるだけです。赤城は人工的に植栽して作った群生地です。

他には長野県の野反湖登山道周辺が群生地ですが、これも地元の中学生たちが中心になって毎年植栽し、世話をして作った群生地です。】 

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シラネアオイ

【日本の山では、かつて多くの美しい花々が盗掘されて絶滅してしまいました。今では、山野草の愛好家は、野山に咲く植物は絶対に抜いたり切ったりしません。絶滅危惧種の指定を受けると、種を取ることも禁じられています。種の採取や栽培は、国の許可を受けた増殖技術のある一部の業者のみが出来ることなのです。】

なるほどそう言えば、もうどこだったか忘れてしまいましたが、以前、歩いていたら林の一角に九輪草の群落があり、何故か規則的に間隔を置いて生えていたので違和感を抱いたことがありました。多分、人工的に再生された群生地だったのでしょう。

ユキモチソウも咲いていたので写真を撮りました。】

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ユキモチソウ

先月の本ブログに、ムサシアブミの写真を載せましたが、天南星の仲間はどうも不気味な草形をしているものが多く、唯一鑑賞に堪えるのがユキモチソウかな、一度見てみたいと思っていました。なるほどこれか、アイスクリームに似てるな、と眺めました。

彼が出かけたのは先月末、緊急事態宣言発出以前のことです、念のため。