川越便り・早春篇

今朝、カーテンを開けて吃驚。昨日暖かかったので、ビオラの花が一斉に開花したらしい。盛り上がるように咲いています。さてメールチェックをとPCを開けたら、川越の友人から花便りが届いていました。

f:id:mamedlit:20210208123804j:plain

節分草

【暖かかったので、早春の花が開花しました。節分草と言います。自生地は秩父の四阿屋山の山麓が知られていますが、東京では昭和記念公園に少し植えられている程度だろうと思います。丈は1、2センチ位で、目を凝らさないと見逃してしまいそうです。隣で福寿草も咲いているので、一緒に写真を送ります。】

節分草は図鑑などでは知っていましたが、もっと小さな、おとなしい花だと思っていました。蘂の色が洒落ていて、アネモネに似てるな、と思って調べたら、同じ仲間でした。毎年花見に行く小石川の播磨坂に、壁際にアズマイチゲの花を植えているマンションがあって、あれも同じ仲間。今年は見に行けるかしら。

f:id:mamedlit:20210208123945j:plain

福寿草

潰瘍性大腸炎のため58歳で亡くなった弟の家を片づけに行ったとき、庭に咲き残りの福寿草が、まるで洗面器のような大輪を開いていました。よほど丹精して育てていたのでしょう。家も庭も地元の訪問診療所に寄贈しましたが、どうなったか。建物は、その後の東北大地震で倒壊してしまったと思います。爾来、福寿草はめでたい花とは思えなかったのですが、この写真の花はいかにも暢気に、与えられた場所で黄金色に輝きながら、春を告げています。