コロナな日々 11th stage

クリスマスカードを書いて、郵便局へ出しに行きました。喪中欠礼が来た相手が賀状のやりとりだけのおつきあいだった場合、2年間音信不通ということになるので、地味な色彩のクリスマスカードか、仏像写真の絵葉書を出したりしています。しかし今年は、「よいお年を」という決まり文句を書く時、筆がちょっと止まります。果たして来年のいつ、COVID19は抑え込まれるだろうか。五輪開催で、爆発的感染が広がる可能性の方が高いのではないか。少なくとも五輪が終わって2週間経つまでは、この鬱陶しい「新しい生活様式」は、やめられないでしょう。

新年度予算の4割は、借金(国債)による資金調達です。私は経済は全くの素人ですが、それでも収入の4割は未来への借り、という予算が健全だとは思えません。社会保障費が高騰したからだとの説明が最初に来ていますが、むしろ、国会審議を経なくていいコロナ対策費が¥5兆、という数字の方に注目すべきでしょう。

支援金をばらまけばいいというもんではない。COVID19による危機が真に落ち着く時は、ワクチンよりも、治療法と治療体制が保証された時ではないでしょうか。罹っても頼れる手段があるならば、各人が伝染を拡大させない用心で防衛することができます。今の状態では何も安全保障がない。ロシアンルーレットみたいな毎日です。

国内でもワクチンや治療薬、それらを有効に使用できる条件整備の研究は、ある程度まで進展しているようです。しかし研究支援策が貧弱なために、人手が不足しているという―ミサイル迎撃艦改造費2隻分で、若手研究者1万人を10年間雇用できます。

明日からいよいよ賀状書きを予定していますが、こんなことを考えていては、「おめでとうございます」なんて、とうてい書けそうにありません。