国勢調査

国勢調査の用紙が配布されました。ここへ越してきて初めての国勢調査の時、9月30日の午後になっても用紙が来ません。やむなく区役所へ電話したら、夕方になって、不機嫌なおばさんが用紙を届けに来ました。べつに10月1日でなくてもいいんだ、と言う。いやそんなことはない。国勢調査は10月1日0時の時点の統計です。記入後は郵送するからと言うと、返送用封筒は持ってこなかった、余計な手間を掛けさせて、とさらにひどく当たられました。持ってこなかったのは向こうの手落ちだし、調査員にはそこそこ報酬も出ていることを知っていたので、聞き流しました。

コロナ下の今年はどうするのかなあ、と思っていたら、最近は、マンション管理者に一括依頼することになったそうで、用紙・返送用封筒・記入の手引き一式がポスト投函されたのでした。はやくこうすればよかったのに、と思いながら、記入してみました。以前よりずっと簡略になっている(収入に関する項目がなくなった)。

「この1週間に(収入を伴う)仕事をしたか」という問に、はたと詰まりました。たしかに原稿書きはした(する)けれど、収入を伴う、か・・・高校の後輩に路上で挨拶されて、本を出しているから印税が凄いんでしょ、と言われて絶句したことがありました。この業界で、印税を収入として実感できる人は何人いるんだろう?少なくとも私は、必要経費や献本代の方が大きい(出版社の中には著者の「お買い上げ」をあてにして営業している所もある)。自営の「仕事内容」という項目にも立ち止まり、危うく「家事などのほか仕事」にマークしそうになり、結局、「著述業」という面はゆい業種名を書きました。

最近の政府統計だと、鉛筆記入では改竄される可能性もあるなあ、とふと思ってしまいました。まさか、ね。

追記:国勢調査を騙る詐欺が横行している、とセキュリティ会社からメールが来ました。今回の調査には、収入や資産状況、マイナンバーに関する質問事項はありません。