緑の葡萄

行きつけのスーパーがどうやら青物を仕入れすぎたらしく、安いな、と思って買ってくると傷んでいたりします。甘唐辛子3本入りのトレイを買ったら(焼いて鰹節醤油をかけると美味しい)、1本腐っていました(そう言えば暗がりに置いてあった)。枇杷も6個入りの中、3個は傷物でした。店に注意しようかなと思いましたが、マスクを掛けていると微妙な話は面倒になる。安物買いの銭失い(我が家では最も軽蔑される行動でした)の教訓を噛みしめました。

輸入果物が普及して、季節知らずの緑の葡萄が大量に売られています。かつて留学中の友人を訪ねてU.S.Aに行った時、朝食はこれと珈琲だけ。ちょっと寂しいけどおしゃれでした。マスカットほどの高級感はないしフレッシュ感もない葡萄ですが、知人から、サラダにすると美味しいですよ、と教えられました。早速、試しました。

ドレッシングをさっぱり味にするのがコツ。別のスーパーで「林檎と桜桃のドレッシング」なるものを入手したので、かけてみるとぴったりでしたが、その後、店に出なくなり(商品開発としては失敗したのでしょうか)、レモンドレッシングで代用しています。房から外した葡萄と、ベビーリーフ(レタスでは強すぎる。サニーレタスなら可)と、ドライクランベリー(味が濃いので少なめに。枸杞の実なら多くてもいいでしょう)とを合わせると、彩りもよろしい。甘い白ワインでドレッシングを手作りすると、もっといいかもしれません。きゅっと冷やして食卓へ出します。

さらに1口サイズのクリームチーズをころころ入れて、赤、緑、白の配色にしてみました。これにはシーザードレッシングのような濃厚な味が釣り合いますが、料理としては重たくなって(献立を1皿減らせる)、別種のサラダになります。