穀雨

明日から穀雨穀物の芽を育てる雨が降り注ぐ季節だそうです。我が家でも、覚えのない芽生えが幾つも出ました。梔子の根元にも、ランタナの根元にも、スパティフォラムの鉢には山吹が。暫くは育ててみます。伸びすぎた菊の芯を数本切って、土に挿しました。菊は挿し芽が簡単で、近年腕の落ちた私でも、7割は活着します。挿し芽にした方がいい花が咲くのです。

去年、苗で頂いた山椒がぐんぐん伸び、3月以来15cmは大きくなりました。このままではまもなく鉢のキャパを越えます。駒を繋ぐほどの大木を育てる訳にはいかないので、バランスの取れる辺りで切り詰めることにしました(これがなかなか出来ない。我が家の植木の殆どは実生か挿し木なのですが、根づいてくれたことが嬉しくて、鉢の限界まで大きくしてしまって、後で悔やむのです。椿も大島桜も、薔薇も。弱りかけたものを蘇生させるのはできても、伸びるものを切り詰めることができない性分で)。

剪った山椒の枝には、4枚の葉と芯先がついています。複葉なので、しごいて葉柄を取り除き、鶏挽肉と叩き混ぜ、軽く塩味をつけて焼きました。木の芽たっぷり鶏ハンバーグ、といったところでしょうか。ソースには何がいいか考えて、梅肉を添えましたー美味でございます!白ワインが合う。日本酒でもいいかもしれません。

茂りすぎた菫の葉は、コンソメスープの浮き実にしようかと考えているのですが、どうでしょうか。梔子の根元に生えた母子草は、そのまま伸ばしておいて、花が咲いたら洗面台の一輪差しにする予定。山吹の芽生えは、このところ衰えの見えるスパティフォラムと生存競争をさせて、生き残った方を鉢に残そうと思っています。

今日は冷たく激しい雨。やがて、和らかく温かい慈雨になるのでしょうか。