雨中の申告

降り止まぬ雨の中、税務署へ出かけました。確定申告書提出のためです。今年から検算はしない、税務相談は上野でしかやらないとの通知が来たので、郵送にする所存だったのですが、手引き書をよく読むと、必要な金額の切手を貼った返信用封筒を入れろとある。あれやこれや考えると、結局、直接出しに行った方がはやい。

この3日間、社会保険料控除のための証明が見つからず、がさがさと家中の引き出しを整理しました。やむを得ず区役所に問い合わせたところ、後期高齢者保険料を年金から引き落とすには、私の年金額が足りないことが分かりました。納付証明書が必須なのかどうかが分からず、つながらないことを覚悟で税務署に電話したらあっさりつながり、国民健康保険以外は証明書類は不要とのこと。手引き書の最後まで読んだら、今年から源泉徴収票は添付しなくてよい、と書いてあって、拍子抜けしました。

電子申請にしろと言うけど、記入すべき数字がどれなのか、どの書類に基づいた数字なのかというところが一番迷う点なので、一直線に数字を打ち込んでいくやり方ではどうしても不安です。当分、手書きでやる所存でいます。提出窓口は、例年の混雑からするとあっけないほど、誰もいませんでした。受付の職員は2人ともマスク姿でした。

歩いて帰ることにしました。現役時代から確定申告の帰りには、ちょっと贅沢な昼食を摂ることにしていた(税金を払うために働いて来たかのような気分を払い落とす、一種のまじない)のですが、今は1日2食の生活になったので、去年と同じくルオーへ入って、珈琲とケーキで一服しました。古びた木製の椅子に座ると、カレーのいい匂いが鼻をくすぐりますが、もう胃弱の身では食べられません。

子供のいないずぶ濡れの児童公園には、馬酔木と沈丁花が満開でした。