風の家

銀行へ固定資産税の支払いに行きました。最近どうも、目に見えない値上がりがあるようで、年金だけでは2ヶ月が賄えないことが多くなりました(金融庁は、自民党には謝っても国会で謝る必要はない、いや、謝ってはいけない、と思います。老後の可処分資産を用意しておいた方がいいよ、というのは事実だからです。選挙前に大馬鹿が、などと言うのは政権党の都合でしかない。年金以外に資産形成をという勧誘は、もうだいぶ前から政策として進められてきました。我々の方では現実を直視し、年金制度を勉強しておくきっかけにすべきでしょう。勿論、選挙時の選択の参考にも)。

年1度の固定資産税を払ったら、次回の年金振り込みまで、自動引き落としがもつかどうかすれすれの残高になり、日々の買い物をぐっと引き締めることにしました。でも今日は桜桃忌。仏壇に上げる桜桃を買うのは必須ですので、梅を漬けるのを諦めました。

今年は、自転車置場の脇に植えられた楊梅が生り年らしく、びっしりと実がついています。1世紀前の博多の朝には、山から採ってきた楊梅の実を振り分けに担いで売り歩く人がいたそうです。都会人は知らないようですが、あちこちの植え込みにある木です(上野公園などにも)。色づいた実を両掌一杯ほど頂いたので、薄い砂糖水で煮ました。薄紅の綺麗なシロップごと冷やして、疲れた時に呑むと元気が出ます。生では酸っぱい実ですが、シロップに野性的な香りが移り、甘酸っぱさが程よくなります。

街を歩いただけで汗びっしょりになりましたが、我が家は風通し抜群の家(日照と風通しは、不動産屋が顎を出すほど選び抜きました。東京は夏は東風、秋は西風なので、南向きで東に窓のあるのがベスト)ゆえ、窓際で後ろ髪をくすぐる風を堪能しながら、昨日届いた本をめくりました。