春の楽しみ方

スーパーで、小さな蕗の薹を安売りしているのを見つけました。山形産だそうで、親指の頭くらいの大きさ、このくらいの方が料理しやすいと思って買うことにしました。半分は、その日味噌汁に入れました。けっこう苦いのですが、春先は、この苦みが身体に効くのだそうです。我が家ではもう天麩羅を揚げないので、残り半分は、胡麻油を多めにフライパンに布き、揚げると焼きつけるの中間くらいに火を通し、塩を振ってみました。美味でございます!但しこれは酒肴。能力の落ちたこの頃では、毎晩という訳にはいきません。縦4つ割りくらいにして、味噌と味醂と唐辛子で炒りつけてもよかったし、刻んだベーコンと炒めてもよかったかもしれません。

近所の桜を見て歩きました。町内会が花見会場にしている公園には、3本の大木がありましたが、1本は伐られ、2本も大きく枝打ちされて、かつての面影はなくなっていました。若木を植えなくてもいいのかしら。あちこちで染井吉野の寿命が尽きているようです。東大構内には、正門脇に1本、工学部脇に4,5本、40年くらいの樹齢の染井吉野があって、もう散り始めていました。去年、3月31日に満開になっていた赤門脇の八重桜は、未だ蕾です。

どこかで珈琲を飲む心算でしたが、街はカップルで溢れていて、断念。児童館の庭の山椒の木には、黄色い粟粒のような花が咲いていました。1枝失敬しました。若芽を梅干しに練り合わせて、日本酒の友、とつい考えたのですが、今日あたりは休肝日にしないと、と反省し、白い舟形の小皿に載せて、卓上に飾ることにしました。